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≪30周年企画≫ 所長 宇久田進治 ご挨拶

 

子孫に美しい空と美しい地球を引き継ごう

 宇宙衛星“かぐや”から写した写真を見ると青い地球が浮かんでいる。なんと美しいことだろう。私達はこんな美しいけがれのない地球に生きている。
 地球の傾き(23.45°)、太陽からの距離も寸分も違いなく維持され運行している。ちょっとでも近すぎるものなら燃え尽きてしまうであろうし、ちょっとでも遠のいたら氷で固まってしまうであろう。実に微妙極まりない。
 そして“引力”の働きがこれを つかさどっている。考えれば考えるほど私たち人間ではどうしようもない、手の出しようのないところで運行している。美しいこの地球の中に現在65億人の人間が生きている。

争っている場合ではない。この地球を壊してはならない。子孫に美しい地球を残さねばならない。


 よく考えてみると私達は自分の力で生きていると考え違いをしているようだ。大きな力によって生かされていて、実は自分の所有と言い張れるものは何ひとつない。こんなことを最近考えていると景気が“いい”“悪い”なんてあるいは株が上がったり下がったり一喜一憂するのもばからしい気がしてくる。
  

 あの松下幸之助氏は「困っても困らない」・・・困りきらないこと。必ず手はあると説いた。そしてこうも言った。「不況また良し」と。本当にそう思う。私たちは結構モノにおいても恵まれすぎている。不足はせいぜい10%もない。しかし足りない足りないの大合唱はどうしたことか。“足るを知る”ことも必要であろう。

 

 さて、今、世界はいろいろな意味で分岐点にさしかかってきていると思う。万物の霊長としての人類の知恵をいまこそ出さねばならない。このまま獲得競争に突進し続けるわけにも行くまい。
 21世紀は人間の世紀と言われてきたが、ほぼ21世紀に入って10年まだ叡智が見えない。残念なことである。“調和”を保って緩やかに成長・発展が望ましい。21世紀に入りハッキリわかったことは、外国との間に壁がなくなり、まさに地球が一つになったとの実感であり、大きく変化をもたらした。
 

 さて、身近なところに目をうつしてみると、私たちの生活に潤いがなく、殺伐とした感じが漂ってきた。どうしたらいいのであろう。ハッキリした回答はないかも知れないが、一つ云えることは私たちの考え方を変えることが解くキーになるかもしれない、つまりひとりだけあるいはわが国だけよくなることはあり得ないということであろう。勝ち組と云ってもずっと勝ち続けることはできない。勝ったり負けたりが人生の常にあり、それだから面白い。仏教に“自利利他”の精神があると聞く。廻りを利することによってはじめて自分も利するのだと。また自分の人生において今日が一番若い日と教わる。昨日まではリハーサルに過ぎないと。こう考えると勇気がわいてくる。
 さあ、細胞を全開にして頑張ろう。皆様にはお世話になりっぱなしでここまで来ることができました。 

どうぞ今後ともよろしくお願い申し上げます。 

 

2008年9月

 

 

 

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